住宅リフォーム18

一般社団法人 カラフルNIPPON

重度知的・行動障害者向け

グループホーム(共同生活援助)

見学時に絶対確認すべき“5つ”のポイント

知的障害に加え行動障害(強度行動障害)のある方の場合、グループホーム選びは非常に難しくかつ重要な選択となります。一般的なグループホーム(介護サービス包括型など)のチェックポイントとは異なり「十分な安全確保ができるか」「専門的な対応力があるか」「ご本人が混乱せずに安定して過ごすことのできる環境か」などが最優先事項となるでしょう。今回は、自身にあったグループホーム探しにあたり“見学時”に必ず確認すべきポイントを、5つに分類して解説します。


なお、ここで対象とするグループホームは「日中サービス支援型」という、スタッフ配置が手厚く夜間支援員が必ず配置される、重度・高齢化に対応した新しい類型のホームです。行動障害がある場合、このタイプが最も有力な選択肢となります。

施設の安全性の確認

1. ハード面
建物・設備・環境の安全性

行動障害がある場合、物理的環境がご本人の行動を誘発することもあれば、逆に落ち着かせることもあります。

  • Point 01

    安全対策の具体性

    「窓ガラスは強化ガラスやアクリル板になっているか」「家具は固定されているか」「投げやすい物が放置されていないか」「キッチン(包丁や火気)や洗剤置き場などにご本人が勝手に入れないようなロック(施錠)機能があるか」など、具体的な安全対策が施されているかを確認しましょう。


  • Point 02

    クールダウンできる場所

    気持が落ち着かない時、パニックになりそうな時など、ご本人がモヤモヤする段階で使用する「安全に1人になって落ち着けるスペース(クールダウンルームや、刺激の少ない個室)」が確保されているか。しっかりと意図に合わせて統一した活用がなされているか、重要なポイントになります。

  • Point 03

    刺激の調整(感覚過敏への配慮)

    テレビなどの音が常に大きく鳴り響いていたり、照明が明るすぎたりチカチカしていないか。
    臭いに敏感な方の場合、施設特有の強い臭いがないか。などもポイントになります。

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2. ソフト面
スタッフの専門性と配置状況

行動障害はスタッフの関わり方で悪化も改善もします。

  • Point 01

    スタッフの配置人数

    ホームページやパンフレットに記載してある社員数ではなく、実際の支援現場を見て「今、このフロアに何人いるか」。


    夕食時や入浴時など、忙しい時間帯にマンパワーが足りているか。


    夜勤時の人数はワンオペレーションになっていないか。

  • Point 02

    スタッフの態度とスキル

    利用者への言葉遣いは丁寧か(子供扱いや、命令口調ではないか)。


    パニックになりそうな利用者がいた時、スタッフは落ち着いて対応しているか。


    「強度行動障害支援者養成研修」の修了者が在籍しているか。

  • Point 03

    情報共有の仕組み

    生活介護やB型施設など日中通っている事業所と、どのように「情報共有」しているか。


    日中の様子がしっかり引き継がれることで、帰宅/帰寮後に適切な対応をすることができます。

3.日常生活の構造化(わかりやすさ)
見通しが立たないことは大きな不安要素となり、パニックなどの行動障害の引き金になります。
そこで重要になるのが「構造化」で、理解の仕方に合わせて環境を分かりやすく作り直すこと、情報を分かりやすく提示することになります。


#01

物理的構造化

いくつかポイントはありますが、まず初めに「視覚的な支援(構造化)」の有無は必ず確認しましょう。

「スケジュールが写真や絵カードなどで本人に分かりやすく提示されているか」や「ここは靴を脱ぐ場所」「ここは食事の場所」といった、場所の意味が視覚的に分かりやすくなっているかです。


ちなみにカラフルNIPPONでは、各作業室の扉の色を「ピンク」「ブルー」「ベージュ」に分けており、利用者が入っていい部屋といけない部屋、支援員と一緒に入る部屋、を分かりやすく示す工夫をしています。

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#02

社会的構造化

活動の目的やルールを明確にし、利用者がどこで何をすれば良いのかが理解できるようにすることです。 全員一律の対応ではなく、一人ひとりの特性(こだわり、苦手な刺激)に合わせた環境設定がされているか、を見学時にはチェックしましょう。


写真や絵カード、タイマーなどの支援ツールを使い、支援者の指示がなくても切り替えのルールが理解できる用に工夫されているか。移行の儀式活動から次の活動へ移る際に、特定のルーティン(例:「片付けの歌を歌う」「手を洗う」)を挟むことで、スムーズな切り替えを促すなど、個人に合わせたルール設定がなされているか、が重要です。

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4. 危機管理・医療との連携

  • 激しい行動障害への対応マニュアル

    自傷や他害が止まらない時、どのように対応する決まりになっているか。
    「やむを得ない身体拘束」についての規定や説明がしっかりとなされるか。

    などはきっちり確認しておきましょう。

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  • 医療連携体制

    「定期的な精神科受診のサポート体制はどのように行うか」「服薬管理は確実に行われているか(誤薬防止の仕組み)」「夜間の急変時や、大きな発作が起きた時の連携医療機関はどこか」などを確認しましょう。

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  • その他の危機管理体制

    「虐待防止」や「感染拡大防止」「防災・災害時の対応(避難訓練)」など、有事の際の対応や、最悪の事態を想定し未然に防ぐための体制やマニュアルの整備がなされているか。また日頃から自主的に定期訓練を行い、有事に備えることができているか。

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5. 施設の理念/管理者の姿勢

理念は、日々の支援やサービス内容を決定する際の行動規範や判断のよりどころとなります。職員一人ひとりが理念を共有することで、利用者の尊厳の保持や自己決定の尊重といった福祉の基本原則に基づいた質の高い支援を一貫して提供できます。

また、多様な専門職(生活支援員、看護師、作業療法士など)が働く施設において、共通の理念はチームとして1つの目標(利用者の幸福の追求や自立支援など)に向かって協力し合うための土台となります。

そうした理念がしっかりと定まっており、伴った支援がなされているか、は必ずチェックしましょう。


例えば、カラフルNIPPONでは「すべての人を肯定的世界で包み込むように 自分らしく、人に役立つ」を理念とし、職員一同大事にしている言葉となっています。

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以上、重度・行動障害のある方のグループホーム探しは、非常にエネルギーが要ります。空きが少なく選り好みできない状況にもあるかもしれません。
しかし、合わない環境に入ると行動障害が悪化するリスクもあります。妥協せず「命と安全が守られるか」「ご本人がパニックを起こさずに過ごせる工夫があるか」という視点を中心に、複数の施設を比較検討することをお勧めします。

「カラフルNIPPON」にご相談ください

最後に、私たち「カラフルNIPPON」は東京都西東京市で、日中活動や生活の場である「生活介護」や「共同生活援助(グループホーム)」を提供しています。代表理事の平 雅夫が「心理」「教育」「福祉」の分野で、30年以上、障害に関する対人援助の「研究」と「実践」の両面に携わってきたノウハウを生かし、自閉症や知的障害、発達障害、強度行動障害などの方に向けた支援を行っています。


また、自閉症スペクトラム症、知的障害、発達障害、強度行動障害の方たちの支援に携わってきた知見があります。 子育てや進路、支援方法、お子様の将来に不安を持たれている方、「生活介護」や「共同生活援助(グループホーム)」施設をお探しの方など、少しでもお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。


何らかのお力に立てると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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